膝関節症について

膝に強い痛みを感じる膝関節症は、慢性化してしまう症状です。初めは痛みが出ても膝を休めることで症状がおさまりますが、進行すると安静にしていても痛みが続きます。

膝関節症の原因

膝関節症の主な原因は、関節部分に存在しクッションのような役割を果たしている軟骨がすり減ることにあるといわれています。加齢などの要因により軟骨が変性し、関節部の弾力性が損なわれることで、痛みが生じるのです。膝関節症になると、立ち上がる際や歩きはじめのタイミングなどに、痛みがあらわれます。軽度であれば、通常は少し休むことで痛みが解消されるでしょう。症状が進むと、正座をしたり階段をのぼるだけで膝が痛むようになります。関節の内部で炎症が進行してしまうため、患部が腫れたり熱を持つこともあります。軟骨がほとんど無い状態になってしまうと、骨がぶつかり合うことで強い痛みが生じるようになり、歩行が困難となります。

膝関節症の発症には、年齢だけでなく生活習慣や肥満、筋肉量の低下なども関わってきます。足腰に負担がかかりやすい仕事をしている、体重が重く膝に負担がかかっているといった場合は、膝関節症になる可能性が高まるのです。日本人の場合、50歳以上では二人に一人が膝関節症にかかっているといわれています。